筆者は最近二重Nバック課題という脳トレにハマっています。この脳トレは、所謂Nバック課題を更に難化させたテストで、流動性知性の向上に寄与するとされています。
流動性知性とはなにか?心理学者キャッテルによると知性というのは、教育などの経験からなるものと、場当たり的な対応力からなるものの、2つに分けられるとしていて、前者の方を"結晶性知性"、後者を"流動性知性"と呼んだそうです。
要するに、このテストによって地頭が良くなるかもしれませんよ〜、という話なんですが、それについては専門家の間でも見解が別れているようでして。まあ、事の真相は置いておいても、このテストは糞難しくてなかなかチャレンジングで面白いです!やってみれば分かりますが、本当に頭がおかしくなりそうになります!こんな訓練をやって頭が良くならないわけない、と思って筆者は始めてみました。
どういうゲーム?
下記の記事が非常にわかりやすくなっておりますのでご参考ください。 www.nounow.jp
ちなみに筆者は3月頃から始めてもう二ヶ月以上立ちますが、まだN=6で苦戦しています。
効果
RPGのゲームなんかをしていて、ダンジョンを探索している時に「あれ、ここってもう探索したっけ?」と混乱することはありませんか?筆者はそういうことが非常に多かったんですが、二重Nバック課題を始めてから記憶が保てる範囲がすごく長くなった気がします。その他日常生活でも、ちょいちょい短期間記憶が強くなった気がしています。
もちろん、N=1の感想でしかありませんので、当てになりませんので参考程度にしてください。
どうやってやるの?
一応Web上で試せるものはあります。"Dual N-Back"で検索すると色々と出てくると思います。
個人的にはアプリを勧めます。履歴を残すことでテスト成績の上昇具合を把握でき、モチベーションを保つのに役立つからです。
下記のアプリがかなりシンプルで使い勝手が良いと思います。
ゲームのコツ
やってみたらわかりますがこのゲーム、3DSの脳トレとか鼻で笑えるぐらいにまじクソみたいに難しいです。筆者の場合、N=2まではまあ余裕なんですが、N=3で結構つまりました。その時に見出したコツがあるので是非みなさん参考にしてみてください。
このゲームのコツは、シークエンシャルで記憶するのではなくて、チャンク(塊)で記憶するというところにあると思います。
例えばN=5のテストで、下記のようなシークエンスを考えてみましょう。
A B C D E
そんでもって次に来るのが"F"だったとしましょう。シーケンシャルで考えているときは、脳の中で次のような更新処理が起きるイメージです。
- 先頭アルファベットのAは不要なので消去し、シークエンスの最初がBであることを意識する。
- シークエンスの最後にFを加える。
A B C D E F
こういうイメージです。この更新処理が毎回アルファベットが呼ばれるごとに発生するわけです。 やってみるとわかりますが、これ結構辛いです。アルファベットが呼ばれるたびに現在のシークエンスをチェックして書き換えていくと、記憶が非常に混乱していきます。
ところが、チャンクで記憶していれば、新しいアルファベットが呼ばれるときに起きるのは、
- 新しいチャンクに呼ばれたアルファベットを付け足す。
A B C D E | F
これだけです。これをあと4回繰り返すだけです。
A B C D E | F G E H J |
このタイミングになって、次から新しいチャンクが発生するわけですので、古いチャンクは捨てて、チャンクの切り替えを行えば良いわけです。
F G E H J |
まあ、気持ちの問題なんですが、記憶の削除と更新をまとまって行うことで記憶の混乱を防いでくれている気がしました。
やってみて思ったのですが、人間の脳はアルファベット毎にシークエンスを更新するような細かい作業はとても苦手なようですが、逆に"まとまって覚える”ということは非常に得意みたいです。
もしかしたらこのコツは皆さんには当てはまらないかもしれませんが、いつまでたっても成績が上がらないという人は試してみてください。
二重Nバック課題、いかがでしたでしょうか。興味を持たれた方、是非やってみて体験談をお聞かせください!
以上です。