糞の山の上ホテル

人生に絶望したコミュ障クズが、糞の山を築き上げるブログ

ヨーロッパ留学計画!?

会社をやめて留学する、という目標をたてみたものの、費用がネックでいまいち踏ん切りがつかずにいた。 なにせアメリカやオーストラリアの修士課程に入れば授業料だけで年200万以上という大金が必要になるからだ。 弱小SIerでSEをやっているゴミ人間には到底出し得ない金額だ。

そんなこんなで踏ん切りがつかずにいたところ、欧州留学の話を聞いた。欧州のいくつかの国では学費が無料だとかなんとかって。 かつてはスウェーデンも学費が無料だったそうで、高名なKTHなんかに留学できればそれは素晴らしいんだろうけど、今ではアメリカの大学と変わらないくらいになってしまっている。 そこで、ヨーロッパで最も先進的な国であるドイツに留学するというプランを考えてみた。

Pros:

  1. 学費が無料!
  2. 教育の質はそれなりに高い(と言われている)
  3. 英語試験の要求レベルが英米と比較して低い
  4. 多数のコースが英語で開講されている(特に理系)
  5. ヨーロッパの中心なのでEU圏内への旅行がしやすい
  6. 経済的に安定しているし、治安もそれなり
  7. 物価が安い!

1.驚くことにドイツの大学の運営費はドイツの納税者たちによって支えられており、ほとんどの州の国立大学では学費がほぼ無料だそうだ。
2.多くの人はそう言うが、実際のところはよくわからない。ちなみに、よくある大学ランキングで見るとドイツの大学は結構低い。
個人的に大学ランキングなんていうのはアカデミアを知らない無知な若い学生を呼び寄せて学費を集金するために作られたものだと思うし、 アメリカやシンガポールの大学の中にはランキングを高めるために研究を選り好みして行っているところもあるそうだ。全ての評価メトリクスはそれ自体がやがて目標と化すということだ。とはいえやはり気になるのが人の性。
3.は地味に嬉しい。CSではIELTS6.5程度があれば大体の大学院に応募できるようだった。私が見た中では一校だけ、7.0位上を要求するところがあった。 とはいっても英語力はどんな局面でも要求されるので、低い点数で入れることが仇となることも考えられる、
4.もうれしい。フランスまでヨーロッパ各国まで飛行機で一万円で行けてしまうそうだ。そんな事情もあり、遊び呆けるのを目的にドイツの大学院に来る人間も少なくないとか。
5.はかなり重要だと思う。実際、日本みたいな平和すぎる国に暮らしている人間がいきなり治安の悪い国に行って適用できるわけがない。
6.調べて驚いたが、月1000€もあれば悠々自適に生活できるとか。この歳になって学生寮に入るのは辛いので、そこは考える必要があるが、それにしても安い。
次に欠点を考えてみる。

Cons:

  1. 文化、言語の壁
  2. アメリカのトップ校と比べたときの教育の質の差
  3. 大学のネームバリュー
  4. 卒業後の給与など

1.は正直つらいと思う。大学や研究所では英語が通じるのだろうけど、日常生活ではドイツ語が欠かせないだろうし。もっと言うとヨーロッパではアジア人はマイノリティーだし、人種差別がどの程度あるのかもよくわからない。他人種に対しての寛容度がどの程度なのか予想もつかない。トロントやバンクーバといったアジア系移民で溢れかえった都市に行けば馴染みやすいのだろうけど。
2.は実際どの程度なのか気になる。やはりアメリカの大学は集金力も高いだけあって教育の質も段違いだろうし、ここは無視できないと思う。
3.例えば、ミュンヘン工科大学と聞いてピンとくる人はどの程度いるんだろうか?ドイツの紛れもないトップ校だが、ドイツ国外でこの大学が如何ほどのところかわかる人がどの程度いるのだろうかが気になる。 まあ大学名じゃなくて、何を学ぶかだ、と言われるとそのとおりなのだが。
4.アメリカの都市部での平均給与を聞くと驚いてしまう。可処分所得や物価の差を考えると実はそんなにでもないのかもしれないが、ドイツ企業の給与はそんなに良くないそうな。特にTech関連ではやはりアメリカはバブルの最中ということもあり、桁が一つ違うとか。そう考えると、卒業後、企業に就職したい人間にとってはやはりアメリカが一番魅力的なのだろう。

なんて色々考えてみたが、やっぱりドイツはかなり魅力的だ。学費がかからない上に、ヨーロッパというエキゾチックな環境で自分の好きな勉強ができるなんてとんでもなく美味しい話じゃないか。SIerの仕事にも興味がなくなってしまったし、しがみつくほど良い待遇なわけでもない。(日立くらいの大会社勤めだったら迷うところなのかもしれないが)。失敗したらまた戻ってくればいいだけだ。というわけで近いうちに、必要書類を集めて願書を提出してみようかと考えている。